森林組合のお仕事

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施業集約化森林整備事業
当組合が管理する森林の多くは、利用に最適な時期を迎えつつあります。そこで、複数の森林所有者の隣接する森林を集約化することで、森林の一体的な整備を推進しています。林業機械と効率的な路網整備を活用し、施業コストの削減を図りながら、計画的に間伐、主伐、再造林などの森林整備に取り組んでいます。

森林施業の提案
森林施業プランナーが、森林所有者の皆さまに森林施業についてご提案させていただきます。

集約化
小規模に分散した森林保有者の隣接する森林を森林組合がとりまとめます。

作業道等の整備
必要に応じて重機や木材搬出用の作業道や架線などを整備し、整備を進めていきます。

結果
複数の森林を一括でとりまとめるため効率よく整備を進められると共に、森林所有者の負担も軽減されます。

路網整備事業
森林整備の一環として、木材の間伐や間伐材の集材を円滑に行うために作業道を開設します。山の地形や環境に配慮しつつ計画的に作業道を設計することで、伐採した木材をスムーズに製材所へ運搬できるようにします。

間伐事業
木々が混み合っていると、互いの成長を妨げてしまいます。そのため、残った木が健康に生長できるよう、適度に間引きを行います。通常は森林全体の20~30%程度を目安に間伐します。間伐で残された木は枝葉を広げ、生長することで風雪の被害に強い健康な森林へと育ちます。間伐材は、建築用の木材やオガ粉、木質バイオマス燃料、製紙等の原料などに活用されます。

主伐事業
成熟期を迎えた人工林の資源を循環利用するため、主伐を行います。主伐後の伐採跡地には、優良無花粉スギ「立山 森の輝き」を植栽し、再造林を行うことを原則としています。

広葉樹更新伐事業
戦後、ほとんど活用されていなかった広葉樹林の多くは、長い間伐採されていなかったため老朽化が進んでいます。そこで、木の質を高め、森林全体の機能を回復させることを目的に、広葉樹林の更新事業を行っています。森林が高齢級化する前に適切な更新を図ることで、木材の利用効果や地球温暖化の防止に貢献することを目指しています。
水と緑の森づくり税事業
富山県では、森林を県民全体の財産として次の世代に引き継ぐために、さまざまな取り組みを行っています。当組合もこの事業を活用し、里山の再生や人工林の整備、優良無花粉杉の造林などを実施しています。


里山再生整備事業
広葉樹の整備をはじめ、人家や耕地周辺で繁茂し手入れができない里山や竹林の伐採、風雪による小規模な被害を受けた森林、またカシノナガキクイムシの被害を受けた地域については、適切な整備と管理が必要です。地域の合意形成が図られている「森林」を対象に、地域住民と富山県が協働で里山の再生を進めています。

みどりの森再生事業
人口林の本来の機能を向上させるために、過密状態になった人工林の伐採や、スギ林に侵入している竹の伐採を行います。これにより、スギと広葉樹が混交する森林へと整備していきます。

優良無花粉杉普及推進事業
富山県では、花粉症対策として、伐採した跡地に1ヘクタールあたり2,000本の優良無花粉スギ「立山 森の輝き」を植栽し、再造林を推進しています。植栽の際には、下刈りの目印となる印をつけ、施肥を行います。翌年からは数年にわたり、雪起こしや下刈りなどの初期保育を行います。
治山事業
森林には、「水を育む」「山崩れや雪崩などの災害を防ぐ」「生活に潤いを与える」「塩害、飛砂、防風から守る」など、多くの働きがあります。治山事業では、これらの様々な働きを持つ森林を維持・造成を行っています。


特殊伐採
根元から切り倒す伐採とは異なり、伸びすぎてしまった樹木の先端や不必要な部分だけを伐採することを「特殊伐採」といいます。主に住宅周辺や神社仏閣など、生活に支障をきたす樹木や、台風や強風で倒壊の危険がある樹木に対して行い、景観の維持や樹木の長寿にもつながります。

